娘が美術高校という存在を知り、とても興味を持ち始めました。
そこで公立私立を問わず、美術課程のある高校をピックアップし、どのようなカリキュラムを行っているかを調べていきました。
調べたら次に何をするべきかと言うと、学校説明会に出向く、ということです。
あなたは「今は高校もWebサイトがあるからそれをみればわかる」と思うかもしれません。
公立高校であればそれでも良いのですが、私立高校の場合は単純に情報を得るためだけのものではありません。
実は私立の場合はこの時点から試験が始まってるとも言えるのです。
おはようございます!セッジです!
あちこちの学校に訪問するのは大変かもしれませんが、なるべく行ったほうが良いです!
あちこちの学校に訪問するのは大変かもしれませんが、なるべく行ったほうが良いです!
こんにちは!トラノです!
学校訪問って必要あります?今の時代、情報はネットでも入手できるんじゃないですか?
学校訪問って必要あります?今の時代、情報はネットでも入手できるんじゃないですか?
そう思うかもしれないけど、私立高校はどのくらい学校訪問したかも関係しているそうなんだ
ということで、今回は学校説明会の記録になります。
親としてはできれば、私立よりもお金のかからない公立高校に入学して欲しいという希望がありました。
これまでの経緯から、そもそも娘は共学に行くことについては乗り気ではありません。
でも「見てもいないのに決めつけるのは良くない」ということで、訪問することになり、結果的には公立高校3校と私立高校2校の学校説明会に行きました。
【この記事は2019年3月17日に更新されました】
学校説明会 公立高校編
結局のところ公立は受験しませんでしたが、名前を挙げますと、総合芸術、工芸、杉並総合でした。
1校目・総合芸術高校
総合芸術高校はいわば高校版東京藝大の様な学校でした。そのため「芸術という名のバトル」といった空気を感じます。
作品を見た限りでは「すごく上昇志向を感じる作品」が多かった印象がありました。
この学校を見た娘の感想は「常にピリピリしててやっていけなさそう」でした(笑)
私が受験生だったら行きたがっていたかったかもしれません。(当時は無かった)
2校目・工芸高校
工芸高校は私が中学生の頃は学区制度の問題で、受験ができなかったのですが可能であれば行きたかった学校です。かなり実践的なデザイン・制作が行える高校ですね。
工作機械なども豊富です。
ここに通うと即戦力な人材になりそうで、妻も結構気に入っていましたが本人曰くは「機械使ったりするのは怖いから嫌」です(笑)
3校目・杉並総合高校
総合高校は本来美術高校ではありません。いろんな可能性をひろく浅く学んでいく、総合力を身に付けていく学校になります。
デザインや映像でいえばプロデューサーやディレクター志向の子が向いているかもしれません。
ですので、一般教養以外の授業では、プレゼンテーションをしたり、リーダーになったり、または企業と産学共同企画を立てたりといってことをしているそうです。
こういったことができるようになれば、結構将来的には幸せになれそうな事が多い思うのですが、本人は「人前に立つのはいやだ」と(笑)
…ということで、まず公立自体は対象外になってしまいました。
学校説明会 私立高校編
公立はダメ、となると親としては授業料その他でいろいろツライですが私立校になります。(学費については国や自治体からの給付金で半額以上緩和できます)こちらは女子校ですので、まず最初から本人は前向きです。(ここまで男嫌いだと将来どうなんだろうという心配もありますが)
訪問したのは、女子美大学付属高校、トキワ松学園高校です。
1校目・女子美大学付属高校
まずどういう学校なのか話した時に、見学前から通ってみたいと言うくらいでした。女子校ということで男子の目も無いからか、非常にのんびりした空気感があります。
もちろん美術校ですから作品制作もカリキュラムに含まれるのですが、総合芸術高校のような「ピリピリ感」がまずありません。
本当はいけないことですが、休み時間におやつ交換などをしていて、ちょっと世間と隔絶されているというか…「ぽわぽわ感」を感じるゆるさがあります。
本人的には「女子美に行きたい」という気持ちが固まっていた様です。
そういった、のんびりした校風ですが、油彩、日本画、彫刻、工芸、デザインなど、専攻の多さでは総合芸術高校に負けないくらいあります。
ただ、総合芸術にはあった舞台表現・音楽など、演劇・演奏的な専攻はありません。
「芸術」は舞台や音楽なども含むけれど、「美術」には含まないということなのかもしれません。
ここは少子化のご時世でも倍率は2~3倍と人気が高く、内申点がギリギリだった娘は努力が必要でした。
2校目・トキワ松学園高校
中学の担任との3者面談の中で「公立は受けない、私立1本で行く」という意志を伝えた時にすべり止めとして勧められた学校です。私立1校目については担任は今の娘の学力を見てかなり不安視をしていました。
2校目の学校見学に行く際にはこれまでに作った作品も見るということでしたので、それも所持した状態で見学に行きます。
印象的には前述の杉並総合高校をもっと美術寄りにした印象の学校です。
それも油彩などの芸術寄りというよりはビジネス寄りのデザインを主体にしたカリキュラムに見えました。
ここでもプレゼンや企業との産学共同企画などがあります。
女子校であること、子どもが嫌がるプレゼンがあっても美術の時間はそれなりに多いことで魅力を感じました。
ただ、通学距離が長いのが引っかかりました。
過保護だとは思うのですが東日本大震災以来、何かあったときに子どもを迎えにいける距離の学校にしたい、というのも私たち親としての希望でもありました。
こちらの倍率は1.1倍でした。
入学を希望した場合、よっぽどでない限りは入れるという倍率ですね。
作品と学力を見て、作品は及第点だが学力が少し足りないという点を指摘されました。
ですが、合唱団に所属していたため歌唱力があるという事が評価されました。
最後に教頭先生と面談になり、
「率直に聞きますが、うちは第二志望ですか?」
このように尋ねられたので、こちらも正直に答え、第一志望が女子美高校であることを伝えると、
「やっぱりあそこですか!そうですよね…うちを受験する子には多いんですよ」
とつぶやいていました。
そして、もし第一志望が落ちたら確実に入学すると約束するならば、併願推薦を出せるという保証をしてもらいました。
できる限り高校に通った方が良い
第二志望の併願推薦が確約されたので、第一志望の女子美へ全力を集中することになります。なぜかといえば、
「できる限り高校のイベントに通った方が良いですよ。それも高校側が見ていますから」
というアドバイスをこの学校のOGである近所の方から頂いたからです。
私達は中学2年の秋の女子美祭のあたりから通いはじめました。
そこから、冬や春、夏に開催されるオープンキャンパスや、学校説明会などには都合があう限りは参加するようにしていました。
もっといくつも訪問している人もいるんでしょうけど、先輩たちもけっこう頑張りましたねー。
やっぱり子どもの事になると必死になっちゃうからねー。
さて、先輩家族の受験は実はもう過去の話なんですが、これを見たあなたはこれからかもしれませんね!
最後までご覧いただきありがとうございました!
美術高校受験には実技が必要になりますので、ぜひ次の「美術トレーニング」の記事もご覧になってください!
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