クリスマスツリーやリースの飾りで良く見かけるカラフルな球体があります。
あれはクーゲルといって、ドイツ語で”球”を意味する言葉だそうです。
このクーゲル、もともとはリースに飾っていたのはリンゴだったそうで、それがいつからかリンゴが簡略化されて球体を飾り付けるようになったとのことです。
ということで、今回はグラデーションメッシュを使った、少しメタリックな球体の表現に挑戦した、クーゲルの描き方を解説します。
もしあなたがグラデーションメッシュを扱うのは初めて、ということでしたら、以下のメッシュツールの使い方についても参考にしてみてくださいね。
円をグラデーションメッシュに変換
今回は円からグラデーションメッシュに変換して球体を作成していきたいと思います。
説明が細かいかもしれませんが・・・ご容赦下さい。
まず楕円ツールで正円を作成し、塗りをグレー50%にします。正円であればサイズは適当でかまいません。
球体が出来上がったあと色変えに使いたいので、このレイヤーごと複製して名称を変更しておいて下さい。(こちらではgreyとredになっています)
レイヤーを複製したら、redは非表示にして、greyのみで作業をしていきます。
それでは、メッシュツールに切り替えて、円の中央をクリックします。
このとき中央から上部、下部、左右部のアンカーポイントとパスがつながるようにしたいので、周辺部に別のアンカーポイントができてしまうようなら、Ctrl(Cmd)+Zでやり直して下さい。
うまく中央にポイントができたら、そのままやや右下に移動して、このポイントの色をグレーの75%にします。
おそらく、パスが歪んでいる状態になっていると思うので、図のようにすこし立体的な球を意識しながら調整をしてください。
ハンドルの角度を修正することでキレイなカーブになるというのは、通常のパスの扱いと同じです。
ハイライトの調整
ハイライト部分にポイントを置きたいのですが、いきなり置いてしまうと必要のない部分にポイントが増えてしまったり、筋のようなものができてしまったりするので1クッション置いた作り方をします。
以下のように、まず頂上位置のポイントとそこから左に45度の位置にあるポイントの間に一つポイントを置き、ポイントの色をグレー50%にします。
それから筋が発生するのを防ぐためのポイントを外周からちょっと内側の部分にポイントを追加し、新たにできた2つのポイントの色をグレー40%にします。
ここでようやくハイライト用のポイントになります。
下図の位置を参考にポイントを追加して、グレー0%(白)にします。
右側には反射した感じになるようにポイントを追加して、グレー30%に設定します。
あと少しで仕上がりになりますので、細かい作業ですがもうちょっとがんばってください。
一番暗いグレーになっているグレー75%のポイントと外周部のポイントの中間に、新しいポイントを追加して、グレー50%にします。
続いて図のように外周の下の部分のポイントを選択してグレー55%にしましょう。
これで銀のクーゲルができあがりです。
描画モードを変更して色違いを作成
銀のクーゲルが出来上がったところで色違い、赤と金も作成しましょう。
もう一回グラデーションメッシュで作り直すのは、ちょっとツライ作業ですので、先程取っておいたredレイヤーを利用します。
redレイヤーを表示して、赤い円のみを選択します。
透明パネルを開き(出ていない場合はウインドウメニュー→透明)、通常と表示されているところをクリックします。
するとメニューが現れますので、その中からオーバーレイを選んでください。
これは描画モードという設定になりますが、その中でもオーバーレイは下のレイヤーがもつ明るい部分と暗い部分はそのまま(若干鮮やかになる)で色が上乗せされますので、こういうときに便利です。
グリザイユ、と呼ばれている技法と同じものですので、グレー、つまりは陰影さえできていれば、このように上になっているオブジェクトの色を変えることで、簡単にカラーバリエーションが作れます。
これを冒頭のリースとの組み合わせのように他のオブジェクトと組み合わせる場合は、色とグレーのオブジェクト両方を選択して、グループ化してから配置すると良いでしょう。
まとめ
- グラデーションメッシュを使うことでメタリックな球体を作ることができる
- 透明パネルの描画モードを切り替える事で下にあるオブジェクトに色を上乗せすることができる。
次回は星を飾りを作ります!
今回よりは簡単だと思いますよ!
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ではまた、他の記事でもお会いしましょう!
おつかれさまでした!
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