星座線の描き方 おひつじ座(牡羊座)編/Illustrator 使い方

星座線の描き方 おひつじ座(牡羊座)編 illustrator CC 使い方

3/21~4/19生まれの人の誕生星座はおひつじ座(牡羊座)です。
この星座は最初から羊の姿をしていたわけではなく、古代バビロニア時代にはこれらの星々に麦の穂を持つ農夫の姿を見ていたそうです。

星座線からは羊が想像しにくいですが、なぜこの星々がおひつじ座になったのでしょう。
今回はそんなおひつじ座の星座線を描きながら、星座の物語に思いをよせてみましょう。


おはようございます!
今回はおひつじ座星座線の描き方です!
この星座は実は妻と下の娘の星座だったりします!

星座のマークを見ると羊の巻き角をイメージしている印象もありますが、星の並びからするとちょっと羊を想像しにくいですね。

冒頭のとおり、「麦の穂」と言われるとそうかも…という気はしてきます。

【この記事は2018年6月15日に更新されました】

おひつじ座の神話

ギリシア神話によると、テッサリア王アタマースの息子プリクソスと双子の妹ヘレは、継母イーノーの企てによって生贄にされそうになります。

それを知った実母であるネフェレーが大神ゼウスに祈ると、哀れに思ったゼウスが遣わせたのが金の毛皮を持つ羊でした。

羊は二人を乗せて逃げたのですが、妹は途中で海に落ち死んでしまいました。

生き残ったプリクソスは逃亡先のコルキスで国王の娘と結婚して幸せな一生を送り、大神への感謝を込めて羊を生贄に捧げ、ゼウスの元へ返します。

羊はこの功績を称えられ、星座へと加えられました。

助けてくれた羊を生贄にしてしまうの??

と現代の我々は考えてしまいますが、この時代では神によって遣わされた獣は生贄として神に返すという習慣があったとのことです。

残った金の毛皮はコルキス国王に献上されますが、その後プリクソスの従兄弟にあたるイアソンが中心となったアルゴ探検隊の物語で再度登場します。


おひつじ座マークの描き方

今回も星座線の前に、マークを描いておきたいと思います。
おひつじ座のマークは、Vの字に似た形をしています。

※おひつじ座マークには今回のようにV字に似た形と、杖を立てたような形がありますが、当ブログではV字形の方を採用させていただきました。

Vの部分が顔、左右の弧状の部分が巻き角のように見えますので、なんとなく羊の頭を正面からみたような形にも見えますね。

それでは今回もまた、長方形グリッドツールを使用して、36マスのグリッドを作成し、これを利用してマークを作っていきましょう。

36マスグリッドの作り方はこちら星座マークの作り方 やぎ座編
36マスグリッド

下図の赤いマークでしるした部分を参考に曲線ツールでクリックしていき、片方の曲線を作成していってください。

片方ができましたら選択ツールで選択しなおして、リフレクトツールでマスの中心または終点でAlt(Opt)+クリックしてリフレクトコピーします。

最後に終点部分をダイレクト選択ツールで選択して、右クリック→平均(二軸とも)右クリック→連結を実行して、結合しておきましょう。
おひつじ座マーク


おひつじ座星座線の描き方

では本番です。
おひつじ座の星座線を描いていきましょう。

星座図鑑サイトの星座名一覧ページから、おひつじ座のページに進み、星座線を表示した状態でスクリーンショットを撮ってください。

星座図鑑サイトの使い方、並びにスクリーンショットの撮り方は以下の記事をご参照ください。

また、星座図鑑サイトについては私が管理しているサイトではありませんので、星座図鑑様より許可されている範囲をご理解の上ご利用いただくようお願い致します。

星座図鑑サイトにてスクリーンショットを撮り、貼り付けて画像を切り抜き、アートボードサイズなどを調整しておきましょう。

このスクリーンショットを配置したレイヤーを「下絵」というレイヤーに変更してロックし、その上に星座線レイヤーを作成しておきます。

おひつじ座下絵とレイヤー作成

おひつじ座の星座線の形は棒や杖の形に似ていますね。

正直なことを言えば…ここからちょっと羊を連想できるかというと難しい気がしてなりません(^_^;)

冒頭で書いたようにギリシャ神話よりも前は「麦の穂を持つ農夫」の姿を見ていたということですので、そちらであれば近いようにも感じますね。

左側にある一番明るい星が、α星・ハマルと言います。
そこからβ星・シェラタン、γ星・メサルティムを経由してδ(デルタ)星・ボテインに至ります。
恒星名の意味 それぞれ、ハマル=アラビア語で羊、シェラタン=二つ、メサルティム=ヘブライ語で従者、ボテイン=小さなお腹という意味だそうです。
星の数が少ないのでこれまでの中では比較的簡単かと思います。

では、ペンツールを使用してカクカク線を描いていきましょう。
今回はα・β・γで三角形を構成しているので、描き順としては逆順になりますがδ星からスタートします。

一旦α星まで線を引いていき、αとγをつないでいるような三角形を作りたいのですが、ペンツールの使用上、ここでγのポイントをクリックしてしまうと、γのポイントが消えてしまいます。

ここでは一旦終点を外した位置に置き、その後ダイレクト選択ツールで選択して、γの位置まで移動しましょう。

スマートガイドがオンになっている状態であればγの位置にスナップすることができます。

星座の描き方


各恒星の作り方

星座線が出来ましたので、これまでの星座線の時も使っていた方法と同じですが、この線の各アンカーポイントから恒星を作り出しましょう。

星座線レイヤーを新規レイヤーボタンまでドラッグして複製し、「恒星」というレイヤー名に変更しておきます。

レイヤーの複製

つづいて星座線レイヤーはロックして、恒星レイヤーの方の線を全て選択します。

この状態で、選択メニュー→オブジェクト→方向線のハンドルを実行して、アンカーポイント間の線=セグメントを選択します。

このセグメントを削除しますとアンカーポイントのみが残りますので、この状態でブラシパネルの「10pt 丸筆」をクリックしてください。

この状態から、ポイントの丸のサイズと星座線レイヤーの線幅を調整して、星座図鑑の星の色を参考にして色付けをしたものが下図の右になります。

恒星の作り方


まとめ

ということで、今回は星の数が少なかったこともあり、
おひつじ座対象の時期までに間に合わせることができました。

星々からの位置関係から、ちょっと羊の姿を想像しにくいのですが、昔の人たちはどのようにして想像していたのでしょうね。

これはおひつじ座に限らず、他の星座についても当てはまりますが、
星の位置を見て神話を考えたのか、もともと神話があって星の位置を当てはめて星座としたのかということが、個人的に気になってもいます。

では今回はこの辺で。
おつかれさまでした!


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