「グラフィックソフトの選び方」では、ペイントとドロウの違い、代表的な3つのソフトの違いを解説しました。
今回の記事も見ていただき、ありがとうございます。
前回最後に予告しましたドロウソフトを使うべき3つの理由についてお話しします!
おはようございます!セッジです!
今回あなたにお伝えしたいことは以下の言葉です!
今回あなたにお伝えしたいことは以下の言葉です!
- 「ソフトにも適材適所がある」
- 「ドロウソフトが使えると次のステージへのチケットになる」
- 「ドロウソフトはユーザーの画力を底上げしてくれる道具」
この3つの言葉をもとにお話していきたいと思います。
ソフトの適材適所って?
どんなものでもペイントソフトで作ってしまう人がいます。例えばそれがWebサイトで見るもの、拡大しない映像素材であれば問題はありません。
しかし、それが印刷物だった場合は違ってきます。
前回の記事で書きましたが、もう一度前提として用語をご説明します。
ベクター画像は文字やドロウソフトで描いた画像。
ビットマップ画像は写真や、ペイントソフトで描いた画像です!
ビットマップ画像は写真や、ペイントソフトで描いた画像です!
わりと多いのが文字もロゴマークもすべてペイントソフトで作ってしまうケースです。
この場合、印刷したときに解像度(画面に対するピクセルの量)をしっかり設定しておかないと、文字やマーク部分がボヤけたりギザギザがでてしまうことがあります。
文字の劣化は、美術やデザインを学んでいない人も気になってしまう要素です。
そのような状態を防ぐにはベクターで作る必要があります。
実はCLIP STUDIOもこのベクター機能を持っています。
もちろん拡大縮小に強いという性質もあります。
しかし、CLIP STUDIOのベクター機能はこのソフト内部でのみ効果が出るものです。
せっかくキレイにベクター機能を使って絵を描いても、CLIP STUDIO以外の形式にするとビットマップ画像に変わってしまうのです。
もちろん拡大縮小に強いという性質もあります。
しかし、CLIP STUDIOのベクター機能はこのソフト内部でのみ効果が出るものです。
せっかくキレイにベクター機能を使って絵を描いても、CLIP STUDIO以外の形式にするとビットマップ画像に変わってしまうのです。
こういうときはすべてを一つのソフトで完結しようとせず、
「やわらかいイラストならフォトショかクリスタ」
「かっちりしたイラストや文字はイラレ」
というように使い分けるようにしていきましょう。
「かっちりしたイラストや文字はイラレ」
というように使い分けるようにしていきましょう。
良い方法としては、やわらかい印象だったり、筆のタッチを活かしたイラストはPhotoshopやCLIP STUDIOで描き、それをillustratorに貼りこんでレイアウトして、文字の打ちこみやロゴやマークの作成はillustratorで行うのです。
こうするとビットマップとベクターがミックスされた状態になります。
逆にillustratorにはPhotoshopやCLIP STUDIOのようなことはできません。
「適材適所」に使い分けて最高の効果を出しましょう!
「適材適所」に使い分けて最高の効果を出しましょう!
次のステージへのチケットとは?
以前、仮想通貨のロゴコンテストの応募条件について解説しました。
ロゴマークのようにいろいろな用途に使われる可能性のあるものの場合は、拡大縮小に弱いペイントソフトで作られたビットマップ画像は不向きです。
コンテストの要項には「応募時はビットマップでも可」とありましたが、「決定後はベクターデータにする」という説明もありました。
実際にコンテスト応募作品を見たところ、7~8割がたがillustratorかそれに準じたソフトで作られたデータだったと認識しています。
2018年2月、ついに東京五輪マスコットコンテストが終了し、谷口亮さんというキャラクターデザイナーがデザインした「未来ロボット型」に決定しました。
このようなマスコットキャラクターの場合も、ロゴマークと同じくいろいろな用途で使われることになります。
そのため、ビットマップよりもベクターの方が歓迎されます。
コンテストの途中経過まではビットマップ画像でも問題はないでしょう。
しかし最終的にはドロウソフトでベクター画像化することになります。
また、もし自分でベクター画像を作らないとしても、ドロウソフト使用経験がない場合、
「ドロウソフトで何ができて、何ができないのか」
という知識がない状態です。
そのためベクター化しにくい表現をしてしまい、選考対象から外れることもあるのです。
クラウドワークスやランサーズなどでのデザイン・イラスト案件でも、
「納品時はillustrator形式でお願いします」
といった条件を見ることがあります。
この場合も使用ソフトで差別しているということではなく、使用用途においてillustrator形式が必要なので、そういう条件がついています。
乱暴な言い方だとは思いますが、
お仕事でパソコンで描くイラストを頼まれたとき、その50%くらいはillustrator形式になることがあります。
特に印刷・出版業界に多い傾向があります。
なぜかといえば上に書いたように拡大縮小に強い性質があるからです。
また、映像作品でいえばタイトルロゴなどを演出上拡大することがあります。
この場合はペイントソフトで作ったビットマップ画像は、拡大時に輪郭のギザギザが見えるようになってしまいます。
さらに現在はモバイルファーストと言われています。
パソコンよりも、スマートフォンで見るWebサイトの方が重視されつつあります。
そのため画像データはなるべく小さくしなければいけません。
小さくする=圧縮するということは画質が悪くなることになります。
ベクター画像データは「絵の情報」です。
そのため、データサイズを小さくできる上に画質が悪くなりません。
これをWeb用にしたものがSVGという画像形式です。
SVG形式の画像を作るにはドロウソフトが必要で、もちろんillustratorはこれに対応しているソフトです。
[Sponcer Link]
ロゴマークのようにいろいろな用途に使われる可能性のあるものの場合は、拡大縮小に弱いペイントソフトで作られたビットマップ画像は不向きです。
コンテストの要項には「応募時はビットマップでも可」とありましたが、「決定後はベクターデータにする」という説明もありました。
実際にコンテスト応募作品を見たところ、7~8割がたがillustratorかそれに準じたソフトで作られたデータだったと認識しています。
2018年2月、ついに東京五輪マスコットコンテストが終了し、谷口亮さんというキャラクターデザイナーがデザインした「未来ロボット型」に決定しました。
このようなマスコットキャラクターの場合も、ロゴマークと同じくいろいろな用途で使われることになります。
そのため、ビットマップよりもベクターの方が歓迎されます。
コンテストの途中経過まではビットマップ画像でも問題はないでしょう。
しかし最終的にはドロウソフトでベクター画像化することになります。
また、もし自分でベクター画像を作らないとしても、ドロウソフト使用経験がない場合、
「ドロウソフトで何ができて、何ができないのか」
という知識がない状態です。
そのためベクター化しにくい表現をしてしまい、選考対象から外れることもあるのです。
クラウドワークスやランサーズなどでのデザイン・イラスト案件でも、
「納品時はillustrator形式でお願いします」
といった条件を見ることがあります。
この場合も使用ソフトで差別しているということではなく、使用用途においてillustrator形式が必要なので、そういう条件がついています。
乱暴な言い方だとは思いますが、
お仕事でパソコンで描くイラストを頼まれたとき、その50%くらいはillustrator形式になることがあります。
特に印刷・出版業界に多い傾向があります。
なぜかといえば上に書いたように拡大縮小に強い性質があるからです。
また、映像作品でいえばタイトルロゴなどを演出上拡大することがあります。
この場合はペイントソフトで作ったビットマップ画像は、拡大時に輪郭のギザギザが見えるようになってしまいます。
さらに現在はモバイルファーストと言われています。
パソコンよりも、スマートフォンで見るWebサイトの方が重視されつつあります。
そのため画像データはなるべく小さくしなければいけません。
小さくする=圧縮するということは画質が悪くなることになります。
ベクター画像データは「絵の情報」です。
そのため、データサイズを小さくできる上に画質が悪くなりません。
これをWeb用にしたものがSVGという画像形式です。
SVG形式の画像を作るにはドロウソフトが必要で、もちろんillustratorはこれに対応しているソフトです。
ドロウソフトが使えれば、そういったチャンスを逃すことがありません。
「次のステージへのチケット」というのはそういうことなんです!
「次のステージへのチケット」というのはそういうことなんです!
[Sponcer Link]
ユーザーの画力を底上げしてくれる?
このようなことを書いていると、
と思われるかもしれません。
しかし私は趣味で絵を描きたいと思っている人にも、ぜひillustratorをつかってもらいたいと考えています。
なぜかといえば、illustratorに代表されるドロウソフトは、
「ユーザーの画力を底上げしてくれるソフト」
だからなのです。
ドロウソフトで描かれた曲線、とてもキレイですよね?
これをフリーハンドで描きなさい、と言われたら私は逃げます(^_^;)
このような曲線は本来は熟練の人でなければ描けないものです。
少し私の学生時代をお話させていただきますね。
そのころは、まだデザインの実技の授業にはパソコンの科目はありませんでした。
実際、何を勉強していたかといいますと…
0.1ミリの製図ペンを使って10本線を引き、1ミリの太さにする練習。
製図ペンと雲形定規を使って曲線を描く練習。
このようなことを勉強、というよりは訓練していたわけです。
当時のデザイナーの卵は全員、版下といって印刷の版の元になるもの、いわば印刷物の設計図を作れるようになる必要もありました。
これらの練習はそのためのものです。
私は父が設計士だったこともあり製図ペンでの直線の引き方は慣れていましたが、曲線はかなり苦労しました。
中には卒業する最後までちゃんと引けない人もいた覚えがあります。
しかしドロウソフトはちゃんと練習していけば、早い人なら1か月以内。
時間がかかっても2~3か月練習していけば必ず描けるようになります。
もう一つ身近な例があります。
私の妻は元プログラマーです。そのためプログラムを作るのが得意です。
しかし絵は苦手だといっています。
そんな彼女が子どもの卒業アルバムの係を担当することになりました。
予算があまり出せないので印刷会社との金額交渉をした結果。
少しでも安くするために、原稿データは父母がillustrator形式で作ることに決まりました。
必要になったのでillustratorを教えたところ、なんと絵が描けるようになったのです!
ところが、紙と鉛筆を渡すととたんに描けなくなります。
このことから、なんとなく理解しました。
妻は頭の中では絵ができているが、アウトプットするスキルがないので絵が描けない
という状態だと考えられるのです。
妻と同じようなタイプの人はけっこういると思います。
逆に絵が描ける人はつねに絵を描き続けています。
気分を落ち着かせるためになんとなく絵を描いてみたり、教室の机やノートにラクガキして怒られたり(私ですw)、そんな経験を持つ人が多いのではないでしょうか?
つまり頭の中の絵をアウトプットするスキルを練習をしつづけているということですね。
その辺りが「絵が描ける、描けない」の違いになっていることもあるでしょう。
ペイントソフトはアナログでのお絵かきにどんどん近づいてきています。
したがってペイントソフトも実は筆運びが重要になります。
illustratorやその他のドロウソフトは線をつないでいくことで絵ができあがっていきますので、筆運びは関係ありません。
熟練の人が数ヶ月かけてで習得するようなものを、早い人なら数週間でできるようになるのです。
これが「画力を底上げしてくれる道具」ということです!
おおむねにいってグラフィックソフトにはまずドロウとペイントという性質の違う2種類の系統があります。
また、実はそれぞれ得意としている分野が違います。
一番良いのは全部覚えてしまうことですが、予算と時間を考えると難しいですよね。
私自身も正直いえば無理です。
私からのオススメは、「ペイントソフトならコレ」「ドロウソフトならコレ」と決めて、最低限それぞれ一つずつ覚えるということです。
ペイントソフトはかなり数が多いので選択に迷うところです。
しかし、ドロウソフトはillustrator一択に近いと思います。
(他のソフトのユーザーさんごめんなさい)
ドロウソフトの中ではもっともユーザー数が多のがillustratorです。
そのため、情報がみつけやすいというのが一択になる理由です。
「illustratorはプロが使うソフト」と呼ばれる事が多いのは確かです。
しかし、プロと呼ばれる人たちは「高度なことができる」という以外に「いかに効率的に仕事ができるか」ということを研究している人たちでもあります。
ざっくりいえば「一つの仕事にとりくむ時間をへらしたい」と考えているので、プロが使うソフト=むずかしい、とは限りません。
プロが使っているからこそ使いやすくなっていることもあるのです。
さて、当ブログではillustrator講座を公開しております。
illustrator講座を見てどのように学習していけば良いのか、というガイダンス的な記事をご用意しました。
もし、あなたがこの記事を読んでいただき興味を持っていただけたなら、
次回の記事「イラレの7つのステップ」も読んでいただけますと大変うれしいです。
引き続き、次回もよろしくおねがいします!
結局、イラレってプロが使うものでしょ?
と思われるかもしれません。
しかし私は趣味で絵を描きたいと思っている人にも、ぜひillustratorをつかってもらいたいと考えています。
なぜかといえば、illustratorに代表されるドロウソフトは、
「ユーザーの画力を底上げしてくれるソフト」
だからなのです。
ドロウソフトで描かれた曲線、とてもキレイですよね?
これをフリーハンドで描きなさい、と言われたら私は逃げます(^_^;)
このような曲線は本来は熟練の人でなければ描けないものです。
少し私の学生時代をお話させていただきますね。
そのころは、まだデザインの実技の授業にはパソコンの科目はありませんでした。
実際、何を勉強していたかといいますと…
0.1ミリの製図ペンを使って10本線を引き、1ミリの太さにする練習。
製図ペンと雲形定規を使って曲線を描く練習。
このようなことを勉強、というよりは訓練していたわけです。
当時のデザイナーの卵は全員、版下といって印刷の版の元になるもの、いわば印刷物の設計図を作れるようになる必要もありました。
これらの練習はそのためのものです。
私は父が設計士だったこともあり製図ペンでの直線の引き方は慣れていましたが、曲線はかなり苦労しました。
中には卒業する最後までちゃんと引けない人もいた覚えがあります。
しかしドロウソフトはちゃんと練習していけば、早い人なら1か月以内。
時間がかかっても2~3か月練習していけば必ず描けるようになります。
もう一つ身近な例があります。
私の妻は元プログラマーです。そのためプログラムを作るのが得意です。
しかし絵は苦手だといっています。
そんな彼女が子どもの卒業アルバムの係を担当することになりました。
予算があまり出せないので印刷会社との金額交渉をした結果。
少しでも安くするために、原稿データは父母がillustrator形式で作ることに決まりました。
必要になったのでillustratorを教えたところ、なんと絵が描けるようになったのです!
ところが、紙と鉛筆を渡すととたんに描けなくなります。
このことから、なんとなく理解しました。
妻は頭の中では絵ができているが、アウトプットするスキルがないので絵が描けない
という状態だと考えられるのです。
妻と同じようなタイプの人はけっこういると思います。
逆に絵が描ける人はつねに絵を描き続けています。
気分を落ち着かせるためになんとなく絵を描いてみたり、教室の机やノートにラクガキして怒られたり(私ですw)、そんな経験を持つ人が多いのではないでしょうか?
つまり頭の中の絵をアウトプットするスキルを練習をしつづけているということですね。
その辺りが「絵が描ける、描けない」の違いになっていることもあるでしょう。
ペイントソフトはアナログでのお絵かきにどんどん近づいてきています。
したがってペイントソフトも実は筆運びが重要になります。
illustratorやその他のドロウソフトは線をつないでいくことで絵ができあがっていきますので、筆運びは関係ありません。
熟練の人が数ヶ月かけてで習得するようなものを、早い人なら数週間でできるようになるのです。
これが「画力を底上げしてくれる道具」ということです!
ドロウソフトを使うべき3つの理由
今回は「ドロウソフトを使うべき3つの理由」をテーマとしてお話させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。おおむねにいってグラフィックソフトにはまずドロウとペイントという性質の違う2種類の系統があります。
また、実はそれぞれ得意としている分野が違います。
一番良いのは全部覚えてしまうことですが、予算と時間を考えると難しいですよね。
私自身も正直いえば無理です。
私からのオススメは、「ペイントソフトならコレ」「ドロウソフトならコレ」と決めて、最低限それぞれ一つずつ覚えるということです。
ペイントソフトはかなり数が多いので選択に迷うところです。
しかし、ドロウソフトはillustrator一択に近いと思います。
(他のソフトのユーザーさんごめんなさい)
ドロウソフトの中ではもっともユーザー数が多のがillustratorです。
そのため、情報がみつけやすいというのが一択になる理由です。
「illustratorはプロが使うソフト」と呼ばれる事が多いのは確かです。
しかし、プロと呼ばれる人たちは「高度なことができる」という以外に「いかに効率的に仕事ができるか」ということを研究している人たちでもあります。
ざっくりいえば「一つの仕事にとりくむ時間をへらしたい」と考えているので、プロが使うソフト=むずかしい、とは限りません。
プロが使っているからこそ使いやすくなっていることもあるのです。
さて、当ブログではillustrator講座を公開しております。
illustrator講座を見てどのように学習していけば良いのか、というガイダンス的な記事をご用意しました。
もし、あなたがこの記事を読んでいただき興味を持っていただけたなら、
次回の記事「イラレの7つのステップ」も読んでいただけますと大変うれしいです。
引き続き、次回もよろしくおねがいします!
では次の記事でまたお会いしましょう!
おつかれさまでした!
おつかれさまでした!
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