星座線の描き方 へびつかい座編/Illustrator 使い方

星座線の描き方 へびつかい座編 illustrator CC 使い方

へびつかい座は紀元前3200年頃の古代バビロニア時代には既に知られていた、古くから存在する星座です。

この頃までは一つの星座と考えられていて、全ての星座の中で最も大きい星座だったのですが、 古代ギリシア時代にプトレマイオスがへび座を独立させたようです。

この星座は、医術の神アスクレピオスがモデルと言われていますが、どのようなエピソードがあるのでしょうか?

今回はへびつかい座の星座線を描きながら、星座の物語に思いをよせてみましょう。

おはようございます!
デザイン講師ブロガーのセッジです!
今回はへびつかい座星座線の描き方を解説します!
こんにちは!トラノです!
先輩、久しぶりの星座線の描き方ですね!
うん、実はちょっと緊張しています…。

あら?
どうしてですか?
描くことそのものは問題ないんだけど、久しぶりすぎて説明の手順がわからなくなってて…😅
そんな言い訳は通用しませんよ!
しっかり説明してくださいね!(にっこり)
…じゃ、じゃあ、いつもなら神話から入りますが、今回はへびつかい座にまつわる、あるエピソードからです!

黄道12星座?それとも13星座?

これまでの「星座線の描き方」では星座の神話に入るところなのですが、今回はその前に、へびつかい座が持つ天文学的エピソードをお話します。

あなたは、一時期「黄道12星座は本当は13星座だった」という話題があったコトをご存知ですか?

へびつかい座の片足の部分が太陽の通り道=黄道に当たっているコトから、これは天文学的には正しいそうです。

そのため、一時期「13星座占い」が目立ったこともありましたが、結局のところはオーソドックスな「12星座占い」に落ち着いて来ています。
※今現在も13星座で占われている方もいらっしゃいます。

さて、この件調べてみると、様々なデマが流れていたようで面白いです。

例えば「新しい星座が発見された」というもの。

へびつかい座は冒頭で解説したように紀元前3200年頃にはもう知られていたので、新しい星座ところかかなり古い星座ですね。

また「へびつかい座が一時期黄道に食い込んでいた」というのもあったそうです。

こちらも調べてみるとへびつかい座が食い込んでいなかった時期もあるとのコトですが、ただ、それは2000年も前という話です。

地球の自転軸は約26000年周期で少しずつ変化する(地球の歳差運動)のですが、それにより現在と2000年前では黄道の位置にズレがあるそうです。

「NASAがこれから星占いは13星座になると言っていた」というのもありました。

確かにNASAは「黄道12星座ではなく13星座である」と認め公表しています。

しかしこれはあくまでも天文学上の話であって、星占いとは関係しないとも公表しているので、これもデマと言えるでしょう。

へびつかい座の神話

アスクレピオスは、太陽の神アポロンとテッサリアの王女コロニスの子です。

医術の神でもあるアポロンの血を受け継ぎ、医学に対する才能があったため、
アポロンは自らの弟子でもあるケイローンに我が子を預けました。

ケイローンはケンタウロス族=半人半馬の怪人ですが、アポロンとその妹の女神アルテミスがその才能に惚れ込んで様々な力を授けた人物です。(いて座参照)

ケイローンは、アポロン神の息子アスクレピオスにあらゆる知識を授けました。
父アポロンから受け継いだ才能と、 最高の師であるアスクレピオスに鍛えられたコトで、アスクレピオスは師を凌ぐ名医となりました。

その力は神にもせまり、女神アテナから授けられたメデューサの血を使い、死者を生き返らせるコトも可能でした。

これを見た冥界の王ハデスは、激しく怒り、

「人間の運命を勝手に変えることは神ですら許されない。それを人の身で死者を生き返らせるとは世界の秩序を乱す行為だ!」

と神々の王ゼウスに激しく抗議しました。
大神ゼウスもこれを認め 、アスクレピオスに雷を投げつけて殺してしまいました。

しかし、彼の医者としての偉業を高く評価していたゼウスは彼を星座に加えました。
こうして、へびつかい座が誕生したと言われています。

星座となったアスクレピオスは、蛇を両手に持って立っています。
これは生前アスクレピオスが蛇の毒を薬として使っていたからだと言います。

古代ギリシャでは、 蛇の強い生命力が病気を治す力と関係があると信じられていたため、蛇を神聖な生き物として讃えられていたのです。

アスクレピオスは「医術の神」として崇められ、現在も医学の象徴的存在です。

彼の持つ蛇が巻き付いた杖(アスクレピオスの杖)は、医療・医術のシンボルマークとして世界的に用いられています。

※SF作品「スタートレック」でも宇宙艦隊医療部の記章として使用されています。

Asklepios.3
Nina Aldin Thune [CC BY-SA 3.0]

星座図鑑でへびつかい座を探そう

ではへびつかい座の星座線を描いていきましょう。

星座図鑑の星座名一覧ページから、へびつかい座のページに進み、星座線を表示した状態でスクリーンショットを撮ってください。

なお、星座図鑑Webサイトについては私が管理しているサイトではありません。
星座図鑑様より許可されている範囲をご理解いただければ幸いです。

星座図鑑サイトにてスクリーンショットを撮ったら、illustratorに配置して、画像を切り抜き、アートボードサイズなどを調整しておきましょう。

▼星座図鑑サイトの使い方・注意事項はこちらをご覧ください。

Adobe illustratorでの星座素材の描き方 12月23日~1月20日生まれの人の誕生星座やぎ座(山羊座)編です。 ペンツールで星座線を描き、その頂点を取り出して星にします!

※へびつかい座とへび座は分かれているため、へびつかい座・星座線と(その他の)星座線両方にチェックを入れて下さい。

へびつかい座星座線の描き方

星座図鑑でスクリーンショットを撮ったら、
それを配置してレイヤーを「下絵」というレイヤー名に変更してロックします。
さらにその上に「星座線」レイヤーを作成しておきます。

へびつかい座代表的な恒星名

へびつかい座はもともと一つの大きな星座だったものを、へびつかい・へびと2つの星座に分けています。

まずはへびつかい座の方から描いていきましょう。
どういう形で描いても構いません。

α星・ラス・アルハゲを含む将棋のコマに似た形をした部分がありますね。
当記事ではここから描いていきます。

ペンツールに切り替え、最初にα星からスタートして、コマ部分を描きます。
これがへびつかい(アスクレピオス)の頭と胴体になっています。

この胴体のうち、
β星・ケバルライからは右腕。
ζ星・ハンからは左脚。
η星・サビクからは右脚を描いています。

これでへびつかい座の星座線はできあがりです。

へびつかい星座線の描き方

へび座星座線の描き方

つづいて、もう一つの星座、へび座の方も描いていきましょう。
へびつかい座の両腕に持たれている状態になっているのがへび座です。

へびつかい座部分を除く形になりますので、へび座はさらに2つに分かれていて、頭部と尾部になっています。

まずは頭部から描いていきましょう。
δ星・イェド・プリオルからスタートし、α星・ウヌクアルハイを通過して、β星・コウで頭になる三角形を描きます。

ただし、illustratorのペンツールの性質上、同一線上にあるポイントをクリックすると削除してしまいます。

一旦終点を離したところに置き、その後ダイレクト選択ツールで重ねるように移動してください。

へび星座線頭部の描き方

つづいて尾部も描いていきましょう。

へびのシッポの先端、θ星・アルヤからスタートします。

へびつかい座の右手、右脚の先端をクリックしてしまうと、これもillustratorペンツールの仕様上、線がつながってしまいます。
そのため、こちらも重なる部分はあえて離しておいてください。

頭部と同様、一通り描き終わったら、ダイレクト選択ツールで離しておいた点を移動して重ね合わせましょう。

これでへび座もできあがりました。

へび星座線尾部の描き方

星座線から星を作る方法

星座線ができたところで、それぞれの恒星を配置していきましょう。
まずは星座線レイヤーを複製し、「恒星」と名前を変更しておきます。

星座線から星を作るための準備


つぎに星座線レイヤーはロックまたは非表示してから、恒星レイヤにある全ての線を選択します。

線を選択した状態で、
選択メニュー→オブジェクト→方向線のハンドルを実行しましょう。
アンカーポイント間の線=セグメントのみが選択されます。
※CC2019から方向線のハンドルはセグメントに変更されました。

これでセグメントを削除するとアンカーポイントのみが残ります。

残ったポイントを選択したまま、ブラシパネルの「10pt 丸筆」をクリックすれば星が全て丸い点になります。

最後に、各星の色は星座図鑑の色を参考に変更し、星座線の線幅は2px、恒星のポイントは0.75pxに変更しておきます。

これでへびつかい座星座線が全て完成しました。

セグメントを選択してポイントだけ残す方法

星座線の描き方・へびつかい座編

今回は、へびつかい座星座線の描き方を解説いたしました。

黄道12星座いて座編を公開したのが2018年10月25日でしたので、ほぼ1年ぶりになります。

今回へびつかい座を描こうと考えたのは、Twitterアカウントが7000人に近づいていたため「7000で記念になるコトがしたい」と思ったのがきっかけでした。

ではなぜへびつかい座なのかといえば、黄道12星座を描いてる時に、
「黄道12星座は実は13星座だった説」
があったコトを思い出していたからでした。

黄道の星座といえば、星占いになるくらい縁起が良い星座としても有名ですが、そこに「蛇」が入るというコトに興味を持ち、神話を調べました。

西洋では蛇は「悪魔の化身」的なあつかいを受けているイメージがあります。

しかし「へびつかい」は医術の神アスクレピオスがモデルになっています。

そもそも古代ギリシャでは蛇は神聖な生き物として讃えられていて、むしろ縁起が良い星座と言えますね。

この辺りはギリシャ神話と同じく、もともとは自然崇拝だった東洋、そして日本でも共通します。

ただ、結局のところは12星座が定着したままになっています。
西洋では13は縁起が悪い数字ですし、何より1年の月が12なのに、誕生星座は13で分割するのが面倒という側面もあったのでしょう😅

さて、星座線の描き方は、私の中では一度完結していますので、今後もひょっとしたら描くかもしれませんが、不定期という形になりそうです。

また見かけたときにはぜひよろしくお願いいたします。

蛇というと恐ろしいイメージがありますが、古代のギリシャも日本も神聖な生き物として見ていたんですね。
さて当ブログのオーナー、セッジ先輩が描いたこの星座絵ですが、Noteにて販売中です。もちろん今回のへびつかい座も収録しています!

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黄道12星座全図+12星座+1のセットで
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※noteに移動しても即購入にはなりません。

最後までご覧いただきありがとうございました!
当ブログの星座イラスト素材は基本的に自由にお使いいただけます!
それではまた他の記事でもお会いしましょう!

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