あなたはTwitterなど、SNSを利用していますか?
そのSNSでのアカウントは、ネットワークでのあなた自身のようなモノです。
例えばTwitterであなたのフォロワーがあなた自身を想像するとしましょう。
その時フォロワーは何を見て想像していると思いますか?
もちろんあなたの発言内容を読んで想像していますが、実はそれよりも先に見ているのがプロフィール画像=アイコンです。
そのため、アイコンはあなたの「顔」と言えるのです。
この記事では、アイコンを自作または依頼しようとする人に向け、
アイコンをデザインする上で必要と思われる3つのポイントをまとめ、解説します。
デザイン講師ブロガーのセッジです!
アイコンはTwitterでの「顔」です。これがテキトウだと相手に与える印象もまたテキトウになってしまいますよ!
先日見かけた企画が「みんなで同じアイコンを使う」というモノだったのですが…あれを見てアイコンって大事だなと改めて思いましたヨ
ところで先輩。最近すごくTwitterに力を入れていませんか?
であるならば、交流しないと伝わらないかな?と思うようになったわけです。
当ブログオーナーのセッジは、グラフィックデザイナーでありイラストレーターであることが「特性」です。
以前、Twitter企画を行ったのですが、
その特性を活かすにはどうしたら良いかと考えた結果が「フォロワーさんの絵を描くこと」でした。
今回は既に描かせていただいた4名のフォロワーさんのアイコンの紹介し、
その上で描くにあたり気をつけたポイントなどを解説していきます。
【この記事は2020年5月11日に更新されました】
1:なぜアイコンが重要なのか
先日あるTwitter企画を見かけました。
それは参加者全員が同じアイコンを付ける企画でした。
参加していた人たちは皆さん楽しんでおられたので否定するつもりは無いのですが、多数の人が同じアイコンを付けるとどうなるか。
これはデメリットを伴います。
率直に言えば、誰が誰なのか認識しづらくなってしまいます。
Twitterは文字でのコミュニケーションだから関係薄いようにも思いますよね?
でもやはりあなたのフォロワーはあなたのアイコンをまず見ています。
これには視線誘導が関係します。
なぜならTwitterは横書きです。
そのため、視線は左上からスタートするのです。
あなたのフォロワーはまずあなたのアイコンを見ます。
次にあなたのアカウント名を見て、ツイート本文を見る(読む)のです。
これは人にもよると思いますが、あなたが誰かのツイートを見る時、
アイコンを見て女性に見えれば女性の声で、男性に見えれば男性の声で、そのアカウントの中の人の声を想像していませんか?
あなたも、あなたのフォロワーさんも、アイコンを認識して「その人」を想像しています。
ちなみにこの流れはフォローされるかどうかの思考にも影響してきます。
新しいアカウントを見かけた場合、以下のようなプロセスがあり、フォローするかどうかを決めているようです。
①アイコンを見る
②アカウント名&IDを見る
③プロフィールを見る
④ツイートを見る
③と④は入れ替わる可能性もありますが、
文字よりも絵の方が注目されやすいのでアイコンを最初に見てしまうというのは変わらないと考えられます。
アイコンで注目されたら、もちろんアカウント名やプロフィールでより具体的にあなたを知ってもらうコトも大事です!
2:ラフの段階でトリミングを考えよう
それでは今回アイコンをデザインするに当たって気をつけた事をまとめていきます。
まず大事なのはTwitterアイコンの標準のサイズと画像形式ですね。
画像サイズ | 400x400px |
画像形式 | GIF、JPG、PNG |
上記の画像形式はインターネットでよく使われている標準形式です。
ただ、画質という意味ではGIFは色数が制限されてしまうため、個人的にはオススメはしません。
つぎに下の図をご覧ください。
これは4名の方に確認してもらったラフスケッチになります。
ラフスケッチに円が描いてあることがお分かりでしょうか?
そして円からはみ出る部分についても描いていることも。
アイコンはTwitterで表示すると、円形にトリミングされます。
ピッタリ円形に描いてしまうとズレて微妙なフチが付いてしまいますし、目安がないと、Twitterに登録した時に大事なものが切れてしまうことがあります。
そこであらかじめ円を描いておき、その円の中に顔や頭など大事なものを配置するようにしておけば、そのようなトラブルを防ぐことができるのです。
3:色や表現の意味を考えよう
今回アイコンを描かせて頂くにあたり、表現の仕方や色などについて皆さんに質問させていただいています。
ドラゴン柳さんからは人物像と色、アキトさんからは黒猫と2人で写っている状態ということと色を伺っていました。
なるさん と 無敵の母さん は完全におまかせでした。
「セッジから見た自分のイメージを考えて欲しい」ということで、ある意味一番難しいお題を頂くことになってしまいました(^_^;)
では、それぞれのアイコンについて解説していきます。
ドラゴン柳さん
@doragon_yanagi
ご本人からはだいたいの髪型と眼鏡をかけていること、色などについて伺っていました。
服は紺ということでしたが、塾講師をされていたご経験やIT系勉強会を開いたりと、情報に詳しい方なので理知的なイメージとして、全体的に「青い印象」を与えています。
青は知性や冷静といった意味がありますので、柳さんをイメージする色ですね。
なる(20)学生フリーランサーさん
@naruhave
なるさんは写真が夏の写真だったので、ちょっと今の季節感はありませんが、夏をイメージした「水色」を基本に考えています。
水色も本来は青に属するものですが白が混ざることにより、青空をイメージさせます。
そこに入道雲を配置して「夏」を感じさせるようにしています。
起業家を目指し、普段から一緒に頑張ろうと鼓舞していますので、ガッツポーズを取っています。
無敵の母さん
@mutekinokasan
実は無敵の母さんは、今回参加されたフォロワーさんの中では最も長くお付き合いがあります。
とはいえ、意図的に当選させたわけではなく、抽選ツールが本当に当てています。
運が強い人です(笑)
母さんは「セッジちゃんに任せるよ♪」の一言だけでしたので、私の中のイメージで描いています。
最初の黒人さんのアイコンのままだったら今回のようにはなっていませんでした(笑)
ただ、以前からずっと「太陽のような人」という事を言われていましたので、
「暖かさと光(希望)」をイメージした色使いをしています。
オレンジが暖かさを、手の中の黄色がかった白が光を象徴しています。
ちなみに服がピンクなのは優しさを意味しています。
アキト@クレイジーな社畜さん
@akito_crazy
アキトさんの場合は、完全おまかせではないとは言いましたが、実は具体的にうかがっていたのは「自分と黒猫が一緒に写った状態」というのと「服は緑」ということでした。
そのため、人物像は私が想像する「アキトさん」ということになります。
「猫好きな穏やかな青年」ということを設定しています。
人物の色についてはご指定していただいた色にしていますが、背景はやや無敵の母さんと似た色ではあります。
違うのは、黄色からオレンジへのグラデーションと、シャボン玉のような光が舞う穏やかな空間をイメージしていることです。
こちらもオレンジについては暖かさの意味を持たせています。
黒猫ちゃんとの、とても穏やかで大切な時間を過ごすアキトさんです。
illustratorで描いた理由
ここはセッジ独自な部分ですが、
私がもっとも得意とするグラフィックソフトは、Adobe illustratorです。
ですので、もちろんこれを使って今回もアイコンを描いています。
得意なソフトだからという事以外にも実は理由があります。
1つには、まず一般の方にillustratorで描いた絵に触れてもらいたいということです。
デザイン業界に関わっている人は、日常的にillustratorで描いた絵を見ています。
そのため、なんとなくですが「これはイラレで描いた絵だな」というのがわかるようになります。
しかし、一般の方にはとっては最終結果が全てで、何で描いたかについては関係のないことだと思います。
そこで、実際に見てもらえば「これはillustratorっていうソフトで描いたものだ」ということを知ってもらえるのではないかと考えたのです。
2つには、今回はTwitterアイコンということで、アイコン公式サイズで作っていますが、実はillustratorで描いた絵は、どんなサイズにも対応できるというメリットがあります。
これは同じくAdobeのソフトであるPhotoshopも、最近大人気のクリップスタジオでも対応しにくい部分です。
例えば無敵の母さんのアイコンを例に取ってみましょう。
本来はTwitterアイコン公式サイズの 400x400px で作成しています。
普通は拡大していくとどこかで荒れ始めるのですが、illustratorの場合はどこまで拡大してもキレイなままです。
そのため、もしアイコン以外にも使いたい、となったときには自由にサイズを決めることができるのです。
こういった事を知ってほしい、という意味もあってillustratorで描いています。
アイコンとはTwitterユーザーの「顔」である
人間は色や形の表現から意味を感じます。
アイコンはいわばTwitterでのあなたの「顔」のようなものです。
そして、Twitterユーザーが、必ず最初に見つめるものでもありますね。
そこには大きなメッセージ性があるものだと私は考えています。
人は顔があると見てしまう修正があります。
なぜならば「顔」というものは、個人を認識するための「記号の1つ」だからです。
ですから、アイコンが怒っていれば「怒りっぽい人なのかな?」、
泣いていれば「悲しみやすい人なのかな?」
…などと、感じることになるのです。
今回ご紹介した4人のアイコンは、全員優しい顔をしていることにお気づきですか?
なぜ優しい顔をしているかといえば、全員がこれから様々な意味で「人と関わろう」としているからです。
人と関わるということは、人を大事にする事です。
そういう人が怖い顔をしていたら…。
やろうとしている事と表情がマッチしなくなってしまうでしょう。
ですので、優しいお顔を贈らせて頂きました。
このようにとても大事なアイコンですが…
やってはいけないコトもあります。
それは誰かの絵や写真を勝手にアイコン(やヘッダー)にしてしまうコトです。
自分の好きなイラスト、マンガやアニメ、TVや映画など、SNSを見ていると結構みかけますが、無断でそういうコトをすると著作権の侵害になります。
同様に芸能人の写真を無断でアイコン化している人もいますが、この場合は肖像権と著作権の侵害になります。
作品は作者にとっての「財産」ですので、気をつけて頂きたいところです。
▼著作権について詳しくはこちらをご覧ください。
そもそも、第三者の作品を自分のアイコンにしたところで、それは、
「あなた」を表現したコトにはなりません。
そういった意味でも、
自分だけのアイコンを作り、あなたのフォロワーに語りかけてみてはいかがでしょう?
Twitterの鳥のアイコンのままの人いますよね?
あれもったいないですよね。
あれだと表情わからないから、ちょっと人間味を感じにくいんだよね。
感情が伝わりやすいアイコンを用意するとフォロワーさんの反応が変わりますよ!
もしあなたが今回の記事でイラレに興味をお持ちになったなら、ちょっと使ってみませんか?
また他の記事でもお会いしましょう~❗
コメント
著作権も大事ですし、やっぱり「自分の顔のようなもの」なので、なるべく独自性のあるものを使ってほしいですね!
4コマ!?今度みせてください!