アートとデザインを比較して説明する時、当ブログでは、
アートは「自己表現」、デザインは「他者表現」と定義しています。
この言葉が深く関わるのが、デザイン初心者に向けた記事である、
「デザイン初心者必見!デザイナーになるための7ステップ」
ですが、ある読者さんから以下のようなご感想を頂きました。
セッジさん、こんにちは!
このブログの記事について、質問があるのですが…。
このブログの記事について、質問があるのですが…。
ビイヌさん、おはようございます!
そうですか、どういったコトですか?
そうですか、どういったコトですか?
自己表現の対義語で…「他者表現」を使ってますよね?
これが良くわからないのです。
これが良くわからないのです。
「他者表現」あるいは「他人表現」でも良いのですが、
当ブログではデザインの本質とも言える言葉として多くの記事で使用しています。
しかし読者さんからのご感想のように、
この言葉が伝わらないとなると、人によってはそれ以降の文章も頭に入らなくなってしまうかもしれません。
その意味ではこの言葉について、改めて掘り下げて見る必要があると感じました。
ということで、おはようございます!
デザイン講師ブロガーのセッジです!
今回は当ブログで自己表現の対義語としてよく使っている「他者表現」についてお話したいと考えています!
デザイン講師ブロガーのセッジです!
今回は当ブログで自己表現の対義語としてよく使っている「他者表現」についてお話したいと考えています!
こんにちは!トラノです!
良くわからない言葉が出てきちゃうと、そこで読むの止まっちゃうのってわかる気がします!説明は必要ですネ!
良くわからない言葉が出てきちゃうと、そこで読むの止まっちゃうのってわかる気がします!説明は必要ですネ!
自己表現とは?
「他者表現」の前に、そもそも論として「自己表現」とはどう言う意味なのか。
まずはこちらを掘り下げる必要がありますね。
自己表現とは、
「自分の内側にあるモノを何らかの形にして外側に出すコト」
作品制作においては、
「自分の思考や感情などを、何らかの形で具現化するコト」
になるでしょう。
さらに別の視点では、
「自分の欲しいモノを自らの手で作り、自分の感情を満足させる」
とも言えます。
こういったコトから、アート作品の本質を説明する場合に使われる言葉になります。
自己表現による作品を他者に見せる場合、
純粋な意味では「自分はこう考える(感じる)」と他者に投げかけるコトでもあります。
見た人の感情を揺さぶるため、見る人の受け止め方は人それぞれになるコトが多い傾向があります。
他者表現とは?
では、つぎはセッジが「自己表現」の対義語としている、
「他者表現」を掘り下げてみましょう。
他者表現とは、
「他者が持つ思想・感情を何らかの形で具現化するコト」
というところでしょうか。
作品制作においては、
「絵が欲しい誰かのために絵を描く」=イラストレーション
「視覚情報を誰かのために見やすく整理する」=グラフィックデザイン
「文章が欲しい誰かのために文章を書く」=コピーライティング
といったコトになるでしょう。
思想・感情を伝えるので、自己表現と同じ様にも見えますね?
でも主体は制作者ではなく依頼者であったり、エンドユーザーだったりします。
もちろん制作者も完全に自分色を無くせというコトではありません。
依頼者の欲しいモノに独特な味付けする、ということが制作者の役割です。
この「味付け」がとても大事です。
そうでなければ、誰が作っても同じになってしまいますからね。
だからこそ、例えばイラスト作品はイラストレーターの著作物となるのです。
※著作権の定義的に「表現者」が著作者になるため
もともとが「(依頼者以外も含む)他者のために表現をする」ので、誰かが見ることを前提とした作り方になるコトが多くなります。
そのため自己表現に比べると、見る人の受け取め方のバラ付きは少ない傾向があると考えられます。
「自己表現」の対義語は「他者表現」である
自己表現は完全に自分だけで完結が可能です。なぜならば、
「表現という行為自体を楽しむ」
「自分が見たい(聞きたい)モノを作り出したい」
モノだと言えますし、
「他人に見せる見せないも自分が決める」
というコトすらできてしまうのが自己表現です。
逆に他者表現はどうかというと、自分だけで完結はできません。
なぜならば、
「誰から依頼を受けてモノを作り出す」
「直接・間接的に、かならず他者が関係する」
と言えますし、
「特定の人に依頼されなくても、他人に見てもらう前提のモノ」
と、作るモノによってはこういうコトにもなります。
ブログに例えるならば、日記型と解決型がありますが、
「日記型は誰かに見てもらうのは前提ではないので、自己表現系」
「解決型は誰かに見てもらうのが前提なので、他者表現系」
そのように考えるコトもできます。
ということで、これらの考察にもとづき、
ウェブサイトが一つの島のようなモノと考えた時、そのルールは島主であるサイトオーナーが決める…とも言えますので、
「自己表現」の対義語は「他者表現」である。
と定義するコトにしました。
先輩、言い切っちゃいましたネ?
少なくとも、このブログではハッキリ定義しておきたいからね!
そうでないと説明できるモノもできなくなっちゃうし!
そうでないと説明できるモノもできなくなっちゃうし!
仮にこれが先輩の造語だったとしても、前もって「こういう意味だヨ」と知っておいてもらえれば、そこから先に進まないというのは解消できそうですネ!
セッジの造語…と言われるとちょっとアレだけども…。
この言葉、理解してもらえれば幸いです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
また別の記事でもお会いしましょう!
この言葉、理解してもらえれば幸いです!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
また別の記事でもお会いしましょう!
そしてデザイン初心者のあなた!ぜひデザインの入り口とも言える記事、「デザイナー7ステップ」もご覧くださいネ!
お疲れさまでした!
お疲れさまでした!
デザイン初心者がデザインのスキルを身につけるにはどうすれば良いのでしょう?
コメント
他者表現という言葉の解説ありがとうございます。
私は趣味でイラストを描き、仕事は一瞬だけグラフィックデザイナーでした。
上手くいかず、すぐ辞めてしまったのですが…(^^;
この記事を読んだ時、自分には他者表現という概念を持っていなかったのだな!と気づきました。
どこか趣味のイラストの延長線上にあるような気持ちでいたために、上手くいかなかったのだなと気づくことができました。
上手くいかなかったことを、ずっと引きずっていたのですが、この記事のおかげで、気持ちを切り替えることができました!
ありがとうございます!
私も学生時代はこの概念なかったですw仕事をするようになって徐々に知っていったというところでしょう。
デザイン思考が話題になっていますし、一般の人も、デザインに関わる人もぜひ知っていって頂きたい概念ですね。