マウスコンピューターのDAIV 5Nプレミアムモデルを購入しました。
このモデルはクリエイター専用のモデルで、CPUやGPUなどはゲーミングモデルと同じですが、ディスプレイの色域を重視しているコトが特徴です。
当ブログオーナーのセッジは、グラフィックデザイナーでイラストレーターでもありますので、この記事ではクリエイター目線でのレビューをいたします。
今回購入したDAIV 5Nプレミアムモデルは、私が普段行っている作業に対応でき、なるべく長く使えるコトを考えて選択しました。
ちなみに当ブログオーナー・セッジのPCの主な使用用途は以下のようなモノです。
- グラフィックデザインやイラストの制作
- 2Dのアニメ制作と映像編集
- 3DCGのデザインやアニメの制作
あなたがもし、こういったクリエイティブ作業用のPCを検討されているようでしたら、ぜひこの記事を参考にしていただければさいわいです。
私は10年使ってきたPCからの乗り換えになりますので、旧PCとの比較もいたします。
先輩、10年経過してようやくPC新調ですか!クルマと同じく良く保たせましたネ!
デザイン講師ブロガーのセッジです!
10年たったとはいっても、ケースとマザーボードとCPU以外はちょこちょこ入れ替えてたからね。
マウスコンピューター DAIV 5Nについてレビューします!
【この記事はプロモーションをふくんでいます】
DAIVとは?
意味的には「映像に動的に取り組む」といったところでしょうか。
マウスコンピューターには、
- 一般用のMouse
- ビジネス用のMouse Pro
- ゲーム用のG-Tune
- クリエイティブ用のDAIV
と、4つのブランドのコンピューターがあります。
実はG-TuneもDAIVも性能的にはほぼ同等だと思います。
したがってどちらでもデザインやイラスト、3DCG制作や動画編集は可能です。
逆にDAIVでFinal
Fantasy XIVなどの3Dのゲームも可能です。
ゲーミングでなくクリエイティブPCを選んだのは、
「表示できる色域が違う」
というのが理由です。
G-TuneとDAIVは性能的にはほぼ同じです。
しかしながら、
G-Tuneはリフレッシュレート=画面の描き換え速度に重点を置いているのに対し、
DAIVは画面の色域の広さ、sRGBカバー率100%の液晶を使用するコトに重点を置いているという違いがあります。
PC性能比較
これまで使っていたメインPCはいわゆる自作PCです。
2012年に組み立てたモノなので、ちょうど10年経過しました。
使えないわけではありませんが、
最新のアプリが重い、Windows11が動かない、ご時世的に病気など万が一の時に…
と考え今回DAIV 5Nを購入したのです。
旧PCとDAIV 5Nの構成には以下のような違いがあります。
- 旧PCは、Corei7-2600K+QuadroP600+メインメモリ32GB+1TBSSD
- DAIV 5Nは、Corei7-11800H+RTX3060+メインメモリ32GB+1TBSSD
メインメモリが32GBなのが共通していますが、これは最近のAdobe製品が要求する標準メモリ構成が16GBになっているコトが関係しています。
標準メモリが16GB要求されるというコトは、重い処理をさせると絶対的に足りなくなるというコトになりますので、その倍の32GBは必要だと考えています。
本当は64GB欲しいところですが、そこは予算の関係で…(汗)。
PassmarkによるCPU比較
さて旧PCとDAIV 5N、そしてMacも検討していたのでMacBookProに搭載されているM1maxも比較してみました。
もちろんMacBookProもMacBookAirも所有していませんので、こういう時便利なのがCPUの処理能力を数値化した情報が集まっている「Passmark」です。
今回はこのPassmarkから数値を引用しています。
旧自作PC | DAIV 5N | MacBookPro | |
GPU | Corei7-2600k | Corei7-11800H | M1 max |
Passmark ベンチ |
5499 | 21224 | 22336 |
旧PCから比べるとおよそ3.8倍の処理能力差があるようです。
同じCorei7ではありますが、2600kは第2世代、DAIV
5Nは第11世代のCPUですので差は大きいですね。
それでも、10年前のCPUとしては健闘していると思います。
少なくともWindowsを普通に使っている状態での体感ではさほど差を感じません。
ですが、IllustratorやPhotoshop、Blenderなど処理能力を求められるアプリを使用するとその差がハッキリしてきます。
参考までにいれたM1 maxは現在のMacBookでは最高性能のCPUですが、22336と実は11800Hとあまり変わらないのですね。
OSも機械的な構成も違いますし、一概にはいえませんが、
現状M1シリーズに最適化されたアプリは少ないですし、M1
maxのMacBookProを同程度のメモリやSSDにした金額はDAIV 5Nの倍になります。
したがって現状ではDAIV 5Nのほうがコストパフォーマンスが高いといえます。
PassmarkによるGPU比較
GPUもPassmarkで数値を調べてみました。
引用してご紹介します。
旧自作PC | DAIV 5N | MacBookPro | |
CPU | QuadroP600 | RTX3060 | ― |
Passmark ベンチ |
3279 | 17003 | ― |
GPUはどちらもnVidia製です。
Quadroは以前はCGやCADでは必須といわれていた業務用GPUです。
一時は最大発色数の多さや正確性から「クリエイティブ業務にはQuadro必須」と言われていました。
RTXは長くなるので表では割愛していますが、本来はGeForce RTX3060といい、ゲーム用GPUです。
しかし最近はDAIVなどクリエイター用PCにもGeForce RTXが使われるようになってきているようです。
QuadroP600は5年ほど前のGPUです。
CPUよりもその差は大きく、RTX3060は5.2倍ほど処理能力が高いようです。
できればMacBookProのGPUも比較したかったのですが、M1シリーズのGPUはCPU内蔵型のためかPassmarkでは見つけるコトができませんでした。
ですが、一般的にGPUは外部型>内蔵型なので、M1 maxの内蔵GPUはQuadroP600よりは上であろうと思いますが、RTX3060を超えるコトは無いと推測します。
Final Fantasy XIVベンチマークによる比較
Passmarkは購入前の検討材料としてはすばらしいのですが、あくまでも数値でしかありません。
実際に動かしてみたらどうなるのかという比較も必要です。
そこで私がよく使うのが「Final Fantasy XIVベンチマーク」です。
数値が高いほうがより高性能となります。
今回は娘のPC、Dell G3 15
3500(Corei7-10750H+GTX1660Ti)でも試してもらいました。
Final Fantasy XIVのような3DゲームはCPUよりもGPUのほうの影響が高いと良くいわれますが、どれも世代が異なりますのでやはりDAIV 5Nが圧巻の性能を見せてくれています。
ちなみにDell G5やDAIV 5NはGPUがIntel UHD Graphicsとなっていますが、今のノートPCの多くはハイブリッドGPUです。
画面表示が低負荷の時はCPU内蔵GPU、高負荷になると外部GPUに切り替わるようになっています。
DAIV 5Nはすごい性能ですが、旧自作PCもめちゃくちゃ健闘してませんか?
実際、ベンチマークではなく本編のゲームもしますが、今のところ旧PCでも特に問題は感じていません。
After Effectsによる比較
さて「FFは遊びじゃない!」と、どこからか怒られそうですが…、
そうはいってもやはりゲーム、遊びですので…。
実際の業務レベルに使ったらどう違うのかというのが重要ですよね。
以前After Effectsで作った、星座のムービーをそれぞれレンダリング(書き出し)するコトで比較してみます。
書き出したのはこのムービーです▼
- 旧自作PCのレンダリング時間:24分51秒
- DAIV 5Nのレンダリング時間:6分23秒
およそ4倍の差がでていますね。
After Effectsはマルチフレームレンダリングといって、CPUのコア数が多ければその分レンダリングが速くなる機能や、GPUも使ってレンダリングします。
2600kは4コア、11800Hは8コア。
単純にいえば2倍ですが、CPUとGPUの性能差も現れているようです。
Blenderによる比較
3DCGを使った場合のPCの性能差を見る「Cinebench」というアプリがあります。
これはどのブログやサイトでも良く見かけますので、少し独自性を持たせたいと思い、私がBlenderで作ったデータで比較するコトにしました。
両方ともBlenderにおいて最も高画質、かつ最も時間がかかるレンダラー(描画方法)の、「Cycles」を使用しています。
レンダリングサイズは1920x1080。いわゆるフルHDサイズです。
- 旧自作PCは描画時間:4分44秒
- DAIV 5Nは描画時間:1分29秒
およそ3倍の性能差があるようです。
Blenderは通常の作業、形を作るモデリングやオブジェクトのレイアウトなどについては、古いPCでもそれなりに軽快に動きます。
ですが、ことレンダリングについてはPCの差がハッキリでてくる部分です。
DAIV 5Nのプラス/マイナスポイント
DAIV 5Nのプラスポイント
一般的にWindowsノートPCに持つ印象は、
「MacBookに比べるとWindowsノートPCって野暮ったい」
といった感じですが、DAIVは全体がシルバー調でシンプルなカタチがカッコイイと思います。
「DAIV」のロゴも「クリエイティブPC」というシャープな印象を引き立ててくれます。
閉じた状態の厚さも000mmと、高性能なWindowノートにしては薄いですし、重さも1.73kgと持ち運びも苦になりません。
このあたりはプラスポイントだと感じます。
DAIV 5Nのマイナスポイント
DAIV 5Nの外観は概ねカッコイイと感じるのですが、
キーボードのイルミネーションについては、これは正直にいって要らないと思いました。
もちろん、これをカッコイイと感じる人もいるかもしれません。
ですが、デザインやイラストを描くとき、それは「色を選び、扱う」という作業もするコトになります。
こんな風に光られてしまっては、これが邪魔になって配色がしにくいです。
DAIVに付属するControl Centerで色を変更するコトができるのですが、有彩色しか設定できません。
したがって、私はコレをオフに設定しています。
また、キーの配置もすこし癖があり、文字を消去しようとBackSpaceキーを押すつもりが、NumLockキーを何度も押してしまっています。
テンキーを含め、全てをコンパクトに収めようとするデザインなのだと思いますが、使い勝手でいうとちょっと難色があります。
プラスポイントのほうで「重さが1.73kgで持つのが苦にならない」と書きました。
しかし、使っていればバッテリーが消費されていくわけですから、ACアダプターも一緒に持ち歩く必要がでてきます。
しかし、付属するACアダプター…。
これが約850gあります。
本体が1.73kgとしても、アダプターを足したら2.58kgです。
しかも結構かさばります。
ACアダプターを持ち歩かないという選択もあります。
バッテリー消費時間は公称6時間ですが、私のような使い方をすると長くても4時間…といったところなので、ちょっと厳しいと思います。
このあたりは本体も軽く、かつACアダプターも小さく軽いMacBookがうらやましくなる瞬間です。
これら2つの部分が私にとってはマイナスポイントに感じています。
クリエイターの「もう1つの選択肢」DAIV
ということで今回の記事は、先日購入したマウスコンピューター製のノートPC、
DAIV 5Nプレミアムモデル
をレビューいたしました。
「クリエイター用のパソコン」というと、Macを思い浮かべる人が多いかもしれません。
これを読んでいるあなたもひょっとしたらそうではありませんか?
でも最近はWindowsでもクリエイター用PCのブランドが増えています。
そして、機能的な面ではMacとあまり変わらないのに、値段は半額に近いか安いモノが多いです。
あなたがクリエイター用PCを使って、
- グラフィックデザインやイラストの制作
- 2Dのアニメ制作と映像編集
- 3DCGのデザインやアニメの制作
きっと、あなたのクリエイティブ活動の強い味方になってくれるコトでしょう!
こちらはACアダプターが少し小さくなってるみたいですよ!
おつかれさまでした!
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