ウチ、今度お店を動画で紹介しようと思うてるのよ!
ほうほう、動画ですか~!
サムネっちゅうの作った方がええみたいなんやけど、セッジちゃん作ってくれへん?
無料で作ったって~!
ウチ、デザインなんてできひんよ?
Adobe Expressなら、デザイン初心者でもすぐ作れるから!
デザインは難しい…と思っていませんか?
でも、実は初心者でもクオリティの高いデザインが作れるツールがあります。
それがAdobe Expressです。
このツールは「デザインの知識やスキルが無い人でも気軽にデザインができる」のがコンセプトのWebアプリです。
デザイン未経験だけどヘッダーやバナーなどを作りたいという人、またはデザイン制作したいけどイラレやフォトショまでは…という人にオススメです。
Adobe Expressは、わかりやすいユーザーインターフェイスと数万を超えるテンプレートによって、初めて使う人でも10数分もあれば目的のモノを作ることが可能です。
そして無料プランも用意されているので、誰でも気軽に始めることができます。
Adobe Expressの特徴としては、以下の点が挙げられます。- デザイン初心者でも使いやすいわかりやすいUI
- 数千を超えるテンプレートから選択可能
- 無料プランがあるので誰でも始めやすい
Adobe Expressは、デザイン初心者からプロまで、あらゆる人々に向けた製品です。
ぜひ、使い方を覚えて、自分だけのオリジナルデザインを作成してみてください。
今回はなんや、ウチでもデザインできる方法を教えてくれるっちゅうんで、楽しみにしとります!
今回はセッジ先輩とチュウヤン姉さんの間の立ち位置で参加させて貰いますネ!
【この記事はプロモーションを含みます】
Adobe Expressとは?
Adobe Expressとは、
Adobe Creative
Cloudの各アプリの機能を少しずつチョイスしてまとめ、簡単に使えるようにしたWeb・モバイルアプリです。
- 画像処理やイラスト・グラフィックデザインならPhotoshopやIllustrator
- 書籍などマルチページのデザインやDTPならInDesign
- 映像編集・映像効果ならPremireProやAfter Effects
- デジタルオーディオ編集ならAudition
など、Adobe Creative Cloudはおおむね各分野でのクリエイティブツールの標準とも言われる、アドビ社のソフトウェアの総称です。
これらは単体プランと、ほぼ全てのソフトが使えるコンプリートプランとに分かれています。
単体版は月額3,280円(税込)
コンプリートプランは月額7,780円(税込)
という価格帯のため、業務でクリエイティブをする人には必要ですが、
そこまででは無い人には「いろいろな意味で少し荷が重く感じる」という声も聞きます。
今回ご紹介するAdobe Expressは、このようなAdobe Creative Cloudの中から少しずつ機能を引き出して使えるようにしたイメージのアプリです。
制作目的がYoutubeサムネール、Facebookのヘッダー、Instagramの投稿などであれば初めて使う人でも簡単にデザインするコトができます。
また、一部機能は制限されるとはいえ、無料プランから始められるというのも魅力ですね。
ではAdobe ExpressのWebサイトアクセスするとどんな感じになるのか見てみましょう。

ターゲットユーザーが似ているのでこういう感じになるのかも?🤔
Adobe ExpressのようなWebブラウザ上で動くアプリをSaaS(Software as a
Service)と呼びます。
PCへのインストールを必要とせず、インターネット経由でアプリケーションを利用できる仕組みとのコトです。
ひょっとしたら、あなたも他社のSaaSで似たモノを思い浮かべたのでは?
しかし、前身であるAdobe Sparkが2014年にリリースされ、その後名称がAdobe Expressに変更されました。
つまり、このサービスは実は10年以上続いていることになります。
でも、日本ではあまり聞き覚えが無いという人が多いかもしれません。
私もSparkの存在は知っていたものの、使ってみたコトはありませんでした。
Adobe Expressに改名したことで、知名度のアップを狙っているのでしょう。
Adobe Expressの始め方
それではAdobe Expressにアクセスしてみましょう。
Adobe Expressを使用するには、Adobeに登録してAdobe IDを作成する必要があります。
ExpressのWebサイトに初めてアクセスすると、Adobe IDの入力を求められますので、新規作成しましょう。
電子メールで新規登録の他、Google・LINE・Apple、「さらに表示」を押せばFacebook、Microsoft、KakaoのアカウントからもAdobe IDの作成が可能です。
Adobe IDももちろん無料で作成できます。
Adobe Expressが得意なコト
このAdobe Expressってどんなコトができるん?
Adobe Expressでできるのは主に以下のようなモノになります。
- SNSなどのアイキャッチ画像のデザイン
- Youtubeなど動画用サムネールのデザイン
- チラシやポスターのデザイン
- アルバムやブックカバーのデザイン
- 招待状やメニューのデザイン
-
簡単なアニメーション制作と動画編集
- 簡易的Webページのデザイン
- PDF形式の編集
このように「画面表示に関係するデザイン」については、おおむね可能といえます。
多くの方はAdobe Expressだけで完結できるのではないでしょうか。
チラシやポスター、ブックカバーについては画面用というよりも印刷用ですが、お持ちのプリンターやオンデマンド印刷ならば問題ないかと思います。
Adobe Expressが苦手なコト
Adobe Expressが苦手とするのは以下のようなコトになります。
ただこれは、私が普段IllustratorやPhotoshopを使っているから気になる部分であって、Adobe
Expressのターゲットユーザーの方にはほとんど関係しないかもしれません。
- 筆を使ったイラストなどの描画
- Ai・Psd形式への書き出し
- オブジェクト(レイヤー)の数値指定
- ガイドラインやグリッド機能
- 商業印刷(オフセット印刷)への対応
このように、業務としてデザインをやっている側から見ると「苦手なんじゃないかな?」と感じる部分がいくつかあります。
「筆を使ったイラストなどの描画」については、筆書き風に書き込むことは可能です。
しかし、精密なイラストを描くのは苦手だと思います。
これは同様の他社SAASサービスでも苦手としているところですが、そもそもAdobe Expressは「デザインツール」ではあっても、細かく言えば「レイアウトツール」なので、その辺りは他のアプリに任せようという印象を感じます。
アドビ製品群でいうと、有料ならIllustratorやPhotoshop、無料なら(iPadやiPhoneなどが必要になりますが)Frescoがあります。
それらを使用すれば足りない部分を埋めることができます。
次に「Ai・Psd形式の書き出し」についてです。
これらのファイル形式はAi=Illustrator専用形式、Psd=Photoshop専用形式です。
Adobe Expressでザックリ作り、レイヤー構成などの情報を残したままこれらの形式で保存できれば、初心者ユーザーへのIllustrator・Photoshopへの導線にもなると考えています。
「オブジェクト(レイヤー)の数値指定」「ガイドラインやグリッド機能」は見た目の整え方ですが、これらの機能があればかなり便利だと私は考えています。
「商業印刷への対応」については、
Adobe
Expressがポスターなどのテンプレートを用意せず、画面表示にのみ振り切っていたとしたら特に疑問を感じない部分でした。
前述したように、家庭用プリンターやオンデマンドで印刷する分には現状のAdobe
Expressでも可能です。
しかし、一般的な印刷方法であるオフセット印刷はまだ厳しい状況です。
印刷業者に依頼する場合はPDF形式での書き出しになります。
この時「CMYKカラーモード」と「トリムマーク」など印刷ルールに対応した作り方が必要になります。
トリムマークについては可能(ただし欧米式)ですが、CMYKカラーについてはまだ実装されていません。
デザインツール開発の老舗であるアドビ社としては、ぜひとも対応して欲しいですね。
Adobe Expressのワークスペース
※各部名称はAdobeの他アプリからの推測です。正式名称とは違う場合があります。
Adobe Expressで新規プロジェクトを作成し、画像を作成するとこのような画面になります。
Adobe系アプリを使っているとおなじみのツールパネル、カンバス、タスクパネルなどがあります。

この状態から、アートボード上のいずれかのオブジェクト=レイヤーを選択(クリック)すると、選択したレイヤーの近くには[コンテキストタスクバー]が、ツールパネルからは[プロパティパネル]が表示されます。
コンテキストタスクバーでは、画像であれば画像の入れ替えや削除、三点リーダー(…)からはグループ化や前後関係の入れ替えなどができます。
プロパティパネルでは選択したレイヤーの要素(背景や写真・アイコンなど)を置き換えたり、不透明度や色調補正・ぼかしなど、効果をかけるコトができます。
レイヤーはグラフィックアプリを使ったコトがある方ならばすぐ理解できると思いますが、視覚的な操作で順番を入れ替え可能です。
テンプレートから即座にサムネールが作れる!
今回はチュウヤンさんが経営するお店(喫茶店という設定)からの情報発信をするという形で作ってみます。
まずは代表的なテンプレートからYoutubeサムネールを選びます。
初期段階では白紙ですが、16:9の比率の画面が作成されます。
次に左側のツールパネルの[テンプレート]ボタンをクリックして、元になるテンプレートを選びましょう。
今回はYouTubeサムネイルテンプレートの「風味が際立つ日本茶のいれ方」をベースにするコトにしました。
テンプレートが適用できたら、背景写真を選択し[コンテキストタスクバー]の[置換]をクリックすると表示されるメニューから[写真]をクリックします。
すると左のツールパネルの写真が開き、検索ができるようになりますので、
「カフェラテ」で検索して、イメージにマッチする写真を見つけたらクリックします。
※王冠マークが付いている写真は有料版=プレミアムプラン専用です。
これで背景がコーヒーやカフェラテをイメージする写真に置き換わりました。
プロパティパネルのサイズを調整したり、マウスドラッグして位置も調整しておきます。
続いて、タイトルの「風味が際立つ日本茶のいれ方」の文章も変更します。
文字のレイヤーを選択するとプロパティパネル上部に文字入力フィールドが現れます。
2行目を「古民家カフェでたのしむ」2行目を「至福のコーヒー」と打ちかえました。
また、フォントは最近リリースされたAdobe Fontsの「百千鳥 Bold」にして、
1行目は40ポイント、2行目は65ポイントに変更しています。
さらに手を加えていきます。
そのままだと文字間が開いて見えるので、文字間隔も-50に調整しています。
Adobe Expressではこのように選択した文章全体の間隔調整(=トラッキング)や、選択した1文字単位の間隔調整(=カーニング)が可能です!
ほんで、どないすればYoutubeに持っていけるのん?
YoutubeとかならJPGが無難かな?
無料プランとプレミアムプランの違い
これならウチにもサムネール作れそうや!これで無料なんてスゴイやないの!
ちなみに、有料版だと何が違うん?
主に写真やテンプレートの数、使えるアプリが追加されている、という違いがあります❗
Adobe Expressには無料プランとプレミアムプラン(月額1,180円(税込))という、2つのプランがあります。
無料プランはプレミアムプランと比較するとできることに制限がありますが、
何ヶ月・何年使おうと無料であるということ、基本機能と一部のAdobe
Stock写真であれば使えますので、かなりお得です。
また、Adobe Creative Cloudコンプリートプランや、単体プランなど、
あなたがアドビの有料プランを契約している場合は、プレミアムプランメンバー扱いとなり、Adobe
Express全ての機能が使用可能になります。
無料プランとプレミアムプランにはこのような違いがあります。
無料プラン | プレミアムプラン | |
価格 | 0円 | 月1,180円(税込) |
生成クレジット | 25/月 | 250回/月 |
ストレージ | 5GB |
100 GB |
コンテンツ |
Adobe Fonts 1000種類~ Adobe Stock 100万点~ テンプレート 10万点~ |
Adobe Fonts 2万5000種類~ Adobe Stock 1億9000万点~テンプレート すべて |
共同作業 | プロジェクトの共有 |
プロジェクトの共有 Adobe CCライブラリでのファイル共有 |
機能 |
基本編集機能 静止画の背景削除 アニメーション効果 SNS投稿予約 ブランド使用 |
基本編集機能 静止画動画の背景削除 アニメーション効果 複数アカウントSNS投稿予約 サイズ変更 ブランド管理・使用 |
Adobe Expressでデザインしよう!
今回もえぇモン教えてもろて助かったわ~!
これでなんとなく操作の感覚がつかめてきたら、イラレやフォトショも使ってみるのも良いですよ!
イラレとかフォトショとか、とても難しいモンやと思ってたんやけど、これで慣れたらいけるかもしれんねぇ~
今回ご紹介したAdobe Expressは、
- デザイン初心者にも操作がわかりやすい
- テンプレートを選んで置き換えるだけでも作れる
- 機能制限はあるものの、無料でも使える
というメリットが多く、デメリットが少ないサービスと言えます。
業務でデザインを行っている人には…いくつか物足りない部分がありますが、
そもそも私を含めそういった人はAdobe
CC コンプリートプランや、単体プランを使用しているので、全てをAdobe
Expressで作ろうとは思わないでしょう。
- デザイン初心者だけどヘッダーやバナーなどを作りたいという人
- デザイン制作したいけどイラレやフォトショまでは…という人
こういった人をターゲットユーザーとしていると考えられるので、
その意味では必要最低限以上のコトができると思います。
むしろ「ここまで無料(安価)にしていいのか?」と思ってしまうくらいです。
画像処理・レイアウト・映像編集。
IllustratorやPhotoshop、PremireProなど、視覚・動画表現の一部の代表的な機能をかいつまんだようなアプリ。
それがAdobe Expressです。
百聞は一見にしかず!まずは無料で試してみませんか?
あとでウチも使わせて貰います~!
はじめるにはピッタリですヨ!
別の記事でもお会いしましょう!
お疲れさまでした!
デザイン講師ブロガーのセッジです。 ブログ「セッジデザイン」と「デザインブ」のチャンネルです。 デザイン未経験者&デザイン初心者にむけた、デザインの基礎、Adobe系アプリの使い方などを発信しています。
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